アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「第72回ライスボウル」は1月3日午後3時、東京ドームでキックオフされる。

3年連続4度目の出場で4度目の優勝を狙う富士通フロンティアーズと、2年ぶり12度目の出場で17年ぶり2度目の日本一を目指す関学大ファイターズが対戦する。過去2度の対戦では、15年は33-24、17年が30-13でいずれも富士通が勝利している。

富士通には今季、強烈なRBが生まれた。昨年まではLBだったトラショーン・ニクソン(26=米ニューメキシコ州立大)がその人。186センチ、106キロの体格、40ヤード4秒62のスピードを生かし、リーグ戦5試合で75回817ヤードを走り、13TDでXリーグ記録を更新した。18年Xリーグ最優秀選手に加え、「ジャパンXボウル」でも3TDでMVPを獲得した。

関学大・鳥内秀晃監督(60)は「ニクソンは止まりません。ディフェンスがタックルするのは無理」と言いながら、その対策に余念がない。中央突破を許さないため「ニクソンは(彼がDLを)脱ける前までが勝負。そこまでに変化しないとしょうがない」と、関学大伝統のパシュート(ボールキャリア追跡)の精度を上げ、「ドライブされても、一発では持っていかれない」ことをもくろむ。主将の光藤は「全員でパシュートをやってきた。どこを走られても全員で止める」と気合を入れた。

関学大には甲子園ボウルでQBサック1回、インターセプト1回を決めた182センチ、105キロのDL三笠大輔(4年)を柱に、その後ろには天才LB海崎悠(2年)の追手門学院高コンビが鉄壁の守備ゾーンを敷く。海崎は甲子園ボウルの第3Q、早大の残り1ヤード第4ダウンギャンブルで、相手RBをきっちり止めた実績がある。今回も勝負強さを見せたいところだ。