ペアで平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)代表の須崎海羽(19)木原龍一(26=ともに木下グループ)組が、合計157・70点で2年連続2度目の優勝を飾った。2組の出場でSP2位の三浦、市橋組は三浦の負傷でフリーを棄権したため、須崎、木原組だけが演技した。木原は「もともと1組は慣れているので。ペアを盛り上げるには誰かが(世界で)勝たないと注目してもらえない。やるしかない」と言った。

日本は男女シングルが大きな注目を集め、ペアとアイスダンスの選手層は薄い。ただ五輪では4種目合計で争う団体があり、日本連盟もペアの強化を掲げている。2人の歩みは五輪団体メダルにつながる道だ。

2月の平昌五輪は団体フリーで5カ国中5番目。個人種目は自己ベストを出したSPで21位と、上位16位までのフリーに進めなかった。当時、右手親指の負傷に耐えて出場した木原は「親指がぱんぱんに腫れて、ダメだと思ったけど、演技ができた。どんなに状況が悪くてもやれば何とかなると知った」。五輪の舞台を経験して再スタート。木原は「ワールドクラスに少しでも近づいていける可能性を見せられたら」。日本トップペアの誇りを持って、少しずつでも前進する。【益田一弘】