男子フリーで、文武両道の旧帝大大学院生スケーター、北大の鈴木潤(24)は129・09点、合計198・27点で15位だった。ボーカル曲で編成されたビートルズメドレーに乗り「これまでの人生と未来」を表現し「自己ベストではなかったけど、練習の成果を出せた」と汗をぬぐった。

94年生まれの羽生世代だ。ジュニア時代は同い年の羽生や田中刑事らと表彰台に上がり、強化指定されるなど期待されたが、受験のためスケートから一時離れた。全日本選手権に復帰したのは北大工学部1年だった14年。大学4年時に10位になって全日本強化B指定に選ばれ、現役続行を決意。今季は北大大学院工学院で材料科学を専攻しながら練習に励んできた。文武両道。「両立は大変。でも今を生きていると感じている」。今後は未定。ひとまず来年1月の国体と、学会用論文作成に取り組む。