レスリング女子でオリンピック(五輪)3連覇の吉田沙保里さん(36)が10日、東京都内で引退会見に臨んだ。8日に33年間の現役生活を終える発表をし、公の場で心境と今後について語った。

吉田沙保里さんの一問一答は以下の通り

-いまの気持ちは

吉田 3歳から始めて33年間やってこれて本当にうれしい。この場で感謝の気持ちを伝えられてホッとしている。

-父栄勝さんは何と言っていると思うか

吉田 「よく頑張ったな」と天国から言ってくれていると思う。

-レスリングとは

吉田 人生の1つです。

-恩師の栄氏について

吉田 大学から指導していただいた。情熱ある指導で、選手を一番に考えてくれる。感謝の気持ちでいっぱいです。「俺が泣きそうだよ」と言ってました。涙もろいところがあるので。

-一番印象に残ったメダルは

吉田 最後の負けた試合(16年リオデジャネイロ五輪決勝)ですね。表彰台の2番目に立って、負けた人ってこういう気持ちだったんだと。戦う仲間がいたから頑張ってこられた。負けて知ること、得るものがすごく大きかった。成長させてくれた。

-最初に引退を報告した人は

吉田 母です。「あなたが決めたことならそれでいい。本当にご苦労さま」と。