世界4位の大坂なおみ(21=日清食品)が、昨年9月の全米に続く4大大会連続優勝と日本女子最多の生涯獲得賞金額に挑む。事前会見を行い、まずはベスト4を目標に掲げた。4強入りすれば、杉山愛が持つ日本女子の最多賞金を抜くことが確実だ。同9位の錦織圭(29)も4強以上を目標とした。

大坂にとって、全豪はいい思い出しかない。予選を勝ち上がり、4大大会本戦に初出場したのが16年。3回戦の壁を突破し、4大大会初の16強入りしたのが18年だった。「ここに来るだけで幸せ。大好きなハードコートだし」とご機嫌だ。

昨年9月の全米で、日本選手として初めて4大大会を制した。全米女王として迎える初めての4大大会も、全豪になる。ただ、いたって自然体。「私は何も変わっていない。変わったのは、こうやってメインの会見室に呼ばれることだけね」。

目標は「まずは1回戦、その次は3回戦。そしてベスト4かな」と口にした。4強入りで、賞金は92万豪ドル(約7320万円)を獲得。米ドル換算が必要だが、日本円にして日本女子初の9億円を超え、確実に杉山が持つ日本女子最多の812万8126米ドル(約8億9410万円)を抜く。

その先には、4大大会2大会連続優勝がある。連続優勝を達成したのは14年全米から15年ウィンブルドンまで4連続優勝したS・ウィリアムズ(米国)が最後だ。偉大な記録に向け、まずは日本女子最多賞金額更新をステップにする。【吉松忠弘】