先月末で所属の日本ユニシスを退社し、今年からプロ選手として活動を始めたバドミントン女子の奥原希望(23=太陽ホールディングス)ら日本代表が13日、マレーシア・マスターズ(15日開幕)と、インドネシア・マスターズ(22日開幕)に出場するため、成田空港を出発した。

空港で取材に応じた奥原は「昨年はビッグタイトルを取れなかった。今年は環境も変わり、五輪も近づいてくるので、大きな大会で結果にこだわって戦いたい」と決意を語った。

先月28日に、地元・長野で「第2の奥原希望発掘プロジェクト」に参加後は実家で過ごした。「ツアーファイナルやS/Jリーグもあって、疲れていたけど、家でゆっくりできたので、気持ちもリセットできた」とリラックスした表情で語った。

プロ転向したばかりだが「まだ全然実感がない」という奥原。国内での練習環境は変わるが、今後世界ツアーを転々としていく形は基本的に変わらない。「勝負の年ではあるが、出だしから飛ばしすぎるとケガにもつながるので、新しい環境にも慣れながらゆっくりやっていきたい」と語った。まずは3月に行われる全英オープンに調子のピークを持っていき、最初の勝負をかける。

初詣は毎年地元の神社にお参りをする奥原だが、願い事はせず、おみくじなども引かないという。「願い事はしないけど宣言はしました」という奥原。内容は明かさなかったが、今年の飛躍とビッグタイトルを誓ったに違いない。