女子は伊藤有希(24=土屋ホーム)が4年ぶり4度目の優勝を果たした。

1回目の上位8人がトーナメント戦に進む方式。準々決勝、準決勝を勝ち上がった伊藤は決勝も126メートルを飛び、今季からW杯に参戦し、出場5戦連続30位内でポイント獲得の丸山希(明大=20)に7・7点差をつけた。「昨日(13日のW杯札幌大会)に比べてゲートはかなり高いですけど、距離も飛ばせてもらってすごく気持ち良かった」と笑顔で話した。

今季はアプローチ(助走路)からの飛び出しを模索している。同競技場で行われたW杯2連戦は6位、10位で、浮上の手応えをつかみつつある。この日は1位通過の予選からK点(123メートル)越えジャンプを4本そろえ「(136メートルの)2本目はまずまずだった。まだ自分のモノにするには遠いけれど、試合間で練習できない中できっかけをつかめたのは大きい」と納得顔だった。

国内唯一の賞金トーナメントを制して100万円を獲得。昨年末に所属先の監督でもある葛西紀明(46)のサウナ付き新居を訪れ「夢がある。暖かい家に帰れたら幸せな気持ちになる」と感じており、使い道を問われると「将来土屋ホームで家を建てるための貯金にします」と即答した。札幌3連戦を笑顔で締めくくり、18日からのW杯蔵王大会に弾みをつけた。【浅水友輝】