男子は98年長野オリンピック(五輪)代表・敦賀信人氏(41)のおい、爽太(札幌清田1年)がスキップを務める札幌協会が初優勝。

全国選手権(2月14日~、青森)初出場を決めた。5-6で迎えた十勝高校選抜との決勝、第9エンド。敦賀はラストショットで相手の石を2個はじき出すダブルテイクアウトを決め3点をゲットした。予選で敗れていた相手から逆転勝利を挙げ「同じ相手に2回負けたくなかった。いい流れで全国にいける」と喜んだ。

昨年11月「札幌ジュニア」として日本ジュニアに初出場し、4位に食い込んだ。そのメンバーのうち2人が中学生だったため、今回は名寄地区登録の佐々木、中谷とチームを組み「札幌協会」として出場。チーム練習なしのぶっつけ本番で高校の公式戦に初出場し、いきなり優勝した。司令塔として「仲間の特長をつかみながら試合を運べたのが良かった」と振り返った。

父譲さん(42)の弟が信人氏。男子の開拓者的存在だった叔父にあこがれ、札幌あやめ野小4年で競技を始めた。今大会前には「知らない選手と組む際は、特にコミュニケーションが大切」と助言を受け、宿舎でチームメートと頻繁に会話し、距離を縮めていった。

「将来は五輪でメダルを獲得できるような選手になりたい」。まずは、道代表として、17年北海道選抜以来2年ぶりの高校王座奪還を果たし、全国に力を示していく。【永野高輔】