女子11位決定戦は静岡女子が61-53で島田商を退け、最後の県切符をつかんだ。

最大16点リードも、第4クオーター残り2分で57-53に迫られた。小林芽生(1年)がオフェンスリバウンドを連続で取り、最後は自分でねじ込み、相手の勢いを止めた。小林は「あの場面は逆転されそうだったので、意地で取りました」と振り返った。

3度の全国大会出場経験を持つ柘植(つげ)夏也監督(56)は前日13日の朝、選手たちに「県大会に進めなかったら監督を引退する」と伝えた。それでも静岡市立に敗れ、同日に県大会出場を決められなかった。選手たちは「負けを引きずるな。明日(14日)は自分たちの雰囲気をつくるためにアップから声を出そう」と気持ちを高め、最終戦で勝利。監督の引退を回避した。柘植監督は「県大会優勝と同じくらいうれしい。先輩たちが30年近くつないだ県大会のたすきが途絶えなくて良かった」と感涙した。【大野祥一】