【メルボルン=吉松忠弘】世界69位の西岡良仁(23=ミキハウス)が、難敵突破で3年連続の2回戦進出だ。先週の前哨戦、ASBクラシックで優勝。昨年8強の同41位、テニース・サンドグレン(米国)に6-4、7-6、4-6、6-4の4セットで勝ち、2回戦で同11位のハチャノフ(ロシア)と対戦する。伊藤竜馬(30)は1回戦で敗れた。

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気持ちの波を何とか抑え込み、西岡が難敵を破った。長いラリーが何度も続き、お互いのサービスゲームで何度もジュースにもつれ込んだ3時間12分。マッチポイントが決まると両手を突き上げ、全身で喜びを表した。「このレベルの相手にちゃんと勝てた。実力が上がってきた」と納得の表情で話した。

2セットを先取して「気のゆるみが出た」。加えてともにカウンターパンチャーで、相手のスピードを利用するタイプ。しかし、ともに遅いペースでプレーしたため、攻めることができず「微妙な感じ」になった。それでも4セット目で気を引き締めて決着させた。

次戦は、ランクが上の強豪ハチャノフが相手だ。プロになっては初対戦だが、ジュニア時代は2戦全勝。「食らいついていけると思う」。まだ4大大会で3回戦がないだけに「どうしても3回戦に行きたい」と金星に挑む。