10歳の小学4年生、張本美和(木下グループ)がシニア1勝で“兄超え”を果たした。

藤原真由(奈良女子高)を3-0(12-10、11-4、14-12)と圧倒。男子世界ランク3位の兄智和(15=エリートアカデミー)のシニア初勝利は小6だったため「お兄ちゃんを超えたことはうれしい」と笑顔を見せながら「お兄ちゃんはどんな強い選手や弱い選手相手でも自分のプレーができる。美和は強い選手になると少し弱気になる」と冷静に自己分析した。

兄は「チョレイ!」という叫び声が代名詞だが、美和は「自分がやると男みたいになる」と照れ笑い。「前は『ヨー!』でしたけれど、今は『サー!』と『ヨー!』の間。『サー!』の後に『ヨー!』という感じ。(何と言うかは)意識はしていないです」と明かした。

ジュニアでも16日の4回戦進出を決めており、注目度は高まるばかり。それでも10歳の有望株は「自分よりも相手の方がプレッシャーがある。気楽に楽しめれば、相手はもっと緊張すると思う」と大人顔負けのコメントで次戦を見据えた。