前日の1回戦の辛勝から一夜明けた16日、世界9位の錦織圭(29=日清食品)は、17日に予定されている2回戦に向けた練習を約1時間、みっちりと行った。

前半戦は、前日の反省を生かした基本練習。そして、後半は、歴代最多1万3000本以上のサービスエースを記録中で、身長211センチの巨人、カロビッチ(クロアチア)との2回戦を想定した練習だった。

強いサーブは想定内。それ以外に、特に重視したのは、カロビッチの片手のバックハンドから放たれる逆回転のスライス球への対策だ。カロビッチは、基本、バックはスライスで、ベースラインからはつなげるタイプ。相手の球が浅くなると、そのバックのスライスを打ち、ネットを取る。

チャン・コーチが、片手のバックのスライス球を何本も打ち、錦織は、つなげるスライスには、フォアに回っての攻撃と、ネットに出てくるスライスには、パスを打つ練習を繰り返した。

カロビッチとの対戦成績は2勝2敗の五分。現在、錦織から2連勝中だ。