パークとストリートの世界選手権を終え、スケートボードの東京オリンピック(五輪)代表争いも本格化する。

各種目の出場選手は男女各20人で、1カ国最大3人。今年10月以降に行われる世界選手権上位各3人以外は大会ごとに積算される五輪ポイントによって決まるため、世界のトップツアーに出場することが五輪への道になる。

すでにストリートのプロツアー、ストリートリーグ(SLS)プロとして活躍する男子の堀米雄斗(20)と女子の西村碧莉(17)、さらに今大会準決勝進出でSLS全戦参戦が決まった男子の池田大亮(18)は大きくリード。パークでは世界選手権優勝の四十住さくら(16)と同2位の中村貴咲(18)がプロツアーのVANSシリーズに常時参戦し、東京五輪に近い。

ストリート男子の残り1枠、同女子の2枠、パーク女子の残り1枠の争いは激しい。さらに、パーク男子は大混戦。アジア大会優勝の笹岡健介(19)らはいるが、女子に比べて世界での実績がない。東京五輪挑戦を表明したスノーボード・ハーフパイプ五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(20)も、参戦するのはパーク種目とみられる。

ストリートは2月に海外に派遣する強化指定選手を決めるために「日本オープン」を新設。パークも同様の大会を3月に開催する予定だ。米国、ブラジルはスケートボード大国として知られるが、両種目で世界女王になるなど日本も「ビッグ3」の一角を担う。日本代表の西川隆監督は「大会が続いて強化合宿などする時間はなさそうだが、早めに現地入りして一緒に練習する時間を増やすなどで強化していきたい」と、来年に迫った東京五輪を目指して話していた。