ノルディックスキー・ジャンプ女子のワールドカップ(W杯)蔵王大会が今日18日、山形・クラレ蔵王シャンツェ(ヒルサイズ=HS102メートル)で開幕する。18、20日は個人戦、19日には団体の第1戦が行われる。昨季から開催されている女子団体では、日本はW杯3連勝を狙う。伊藤有希(24=土屋ホーム)は「今年も日本チームの力を出していきたい」と意気込んだ。

昨季は伊藤のほか、高梨沙羅(22=クラレ)岩渕香里(25=北野建設)勢藤優花(21=北海道ハイテクAC)の4人で団体2戦2勝。日本はまだW杯で負けたことがない。15-16シーズンの個人戦で5位、昨季も6位、8位と蔵王を得意にしている勢藤は「考えすぎないように最低限のジャンプをしたい」と気持ちを込めた。

この日は悪天候のため、個人第8戦の予選は中止。1回だけ行われた公式練習で、伊藤は47人のうち唯一、K点を越える96・5メートルを飛んだ。「向かい風の突風を感じた。この結果は参考にならないかもしれないけど、どんな条件でも飛びたい」と見据えた。

団体戦の出場メンバーは未確定だが、個人戦で成績が伸び悩む日本勢にとって、団体で弾みをつけたいところ。高梨は「少しでもこの後のシーズンに向けて実りのあるものにしたい」。ホームでの一体感で白星をつかむ。【西塚祐司】