社会人1年目の岩佐勇研(19=東京美装)が、W杯下部のコンチネンタル杯で自己最高タイの7位に入った。1回目129メートルで7位、2回目も126・5メートルの合計238・6点で順位をキープ。6位までの表彰台には2・3点届かなかったが、着地後には納得の表情で右拳を何度も挙げ「トップ10に入れたことは自分にとっては大きい」と喜んだ。

札幌日大高を卒業した昨年3月、進学ではなく企業所属の道を選んだ。「社会人になり毎日トレーニングができてジャンプにより集中できる環境になった」。今季はアプローチ(助走路)で体のブレを減らすために重心を下げ、安定したフォームを模索。今季はコンチネンタル杯に開幕から参戦し、欧州各国を転戦。ジャンプ台への適応や移動、調整に苦しみながら経験を積んでいる。

大会後はすぐに東京まで移動。24日競技開始の世界ジュニア(フィンランド)に向けて今日20日に出国する。16、17年大会では団体でメダルを獲得。「個人でのメダル獲得が1つの目標。良いジャンプをして、W杯遠征に選んでもらえるようにしたい」。日本勢男子では16年に小林陵侑が銅を獲得も、金は99年の西下和記が最後。大倉山でつかんだ手応えを世界の舞台につなげる。【浅水友輝】