「ソフトダーツ プロフェッショナルツアー JAPAN」のレディスに参戦している鈴木未来が、快挙を成し遂げた。

イギリスのレイクサイドで現地12日に開催されたハードダーツの「BDO ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップス」女子部門で、同大会アジア人初の優勝を手にした。加えて1セットも落とさないでの優勝に「周りはすごい選手だらけ。自分のやることをやるだけと思ってやりました」と振り返った。

19年間同地で開催されていることから、「レイクサイド」の名で呼ばれる同大会。過去の優勝者は4人しかいない。鈴木が5人目となったが「決勝のスタッツは歴代ナンバーワンだったそうです」と話した。16人で争われるトーナメントだが、14人が招待選手で予選通過ができるのは2人のみ。鈴木にとっても初めての挑戦だったが、昨年10月に行われた予選を突破して大舞台にこぎつけた。会場は2000人のギャラリーの熱気であふれていた。「アウェーの雰囲気もなく楽しくできた」。

鈴木の優勝は現地BBCでも大きく報じられた。海外優勝を目標にサポートを続けてくれている関係者、スポンサーにも「やっと恩返しできたかな」とうなずくように話した。スポンサードしているL-styleの芹沢氏は「大きな夢を叶えてくれた。歴史に大きく名前を刻んだくれた」と喜んだ。

ハードダーツの大きな世界大会は他にワールドトロフィー、ワールドマスターズがある。今年は残る2大会にも出場予定だ。鈴木は「一番難しいといわれているレイクサイドを勝てた。残り2つも」と続けた。