全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事が24日、20年東京オリンピック(五輪)(日本武道館)で薄い青色の畳が使用されることを明らかにした。

都内で行われた全柔連の懇談会後、取材に応じた。懇談会では、山下泰裕会長から今月中旬にオーストリアで行われた国際柔道連盟(IJF)のルールセミナーの報告を受けたという。中里氏は「畳の色に関して、五輪とテストマッチ(19年世界選手権)などでは、青の柔道着とかぶらないように薄い青色の畳が使用されるとの報告があった」と説明した。

柔道が初採用された64年東京五輪では天然畳が使われた。しかし、その後の国際大会では、滑りにくいように表面がビニール製の畳が用いられるようになった。大会開催地の風土や国旗などによっても畳の色は多様化。00年シドニー五輪はわさび色、04年アテネ大会はクリーム色、09年世界選手権オランダ大会では同国のナショナルカラーのオレンジ色だった。

近年は12年ロンドン五輪で採用された、場内は黄色で、場外は赤が主流となっている。IJFは、白と青の柔道着が映えるなどの理由でこの配色を推奨している。