世界4位の大坂なおみ(21=日清食品)が、日本男女を通じて全豪シングルス史上初の優勝と、アジア選手初の世界1位をかけ、今日26日の決勝で同6位のペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦する。

「世界の柔道王」山下泰裕氏(61)が、大坂の全豪制覇を期待した。25日、日本オリンピック委員会(JOC)インテグリティ教育事業のコーチ向けプログラムに出席。講習会の最後にJOC強化本部長としてあいさつし「いよいよ、決勝です」と待ち切れないように話した。さらに「コーチが素晴らしい。選手の持っているものを最大限に引き出す。私も学ぶものが多い」と、大坂と同じ目線に立つバイン・コーチの指導法を絶賛した。

この日のプログラムは、各競技団体の代表監督、コーチらを対象に「日本を代表する指導者のあるべき姿を考える」もの。スポーツ界でハラスメント問題が相次ぐだけに「指導者と選手の関係」は大きなテーマだった。「もちろん、すべてに当てはまるわけではないが…」と言いながらも、例として大坂をあげて、指導者に意識改革を求めていた。