サーフィン女子に、20年東京オリンピック(五輪)のメダル候補が現れた。ハワイを拠点に活躍する前田マヒナ(20)が近く発表される日本連盟の強化指定選手入りすることが29日、分かった。

日本人の両親のもとハワイで育ち、米国代表で世界ジュニア優勝経験もあるが、故郷での五輪を日本代表として狙うことを選択。男子の五十嵐カノア(21)に続き「逆輸入日の丸サーファー」として東京五輪を目指す。

日本女子サーフィン界の期待の星が東京五輪へ大きく前進する。プロツアーのWSL(ワールドサーフリーグ)にはすでに「日本選手」として出場。QSランキング14位で日本女子初のCT(チャンピオンシップツアー)入りまであと1歩と迫った。日本人2位の川合美乃里(18)は36位で、代表入りすれば一気に女子のエースになる。

日本連盟は本人の意思を確認し、日本代表入りするための手続きを完了。昨季のランクから強化指定は最上位のAで、ワールドゲームズ(世界選手権、9月・宮崎)で日本代表デビューする道ができた。東京五輪予選を兼ねる同大会アジア最上位で、出場権獲得となる。ジュニア時代から全米で注目された前田が、東京のメダル候補に名乗りを上げる。

◆前田マヒナ 1998年2月15日、日本から移住した日本人の両親のもとハワイ・オアフ島で生まれる。5歳からサーフィンを始め、6歳から大会出場。13年に全米、世界ジュニア選手権で優勝し、翌14年にはWSLのQTランクで18位に入った