重量挙げ女子48キロ級ロンドンオリンピック(五輪)銀、リオデジャネイロ五輪銅メダリストの三宅宏実(33=いちご)が「初挑戦」を続けている。今年初戦となるタイでの国際大会へ出発する羽田空港で「体重の落とし方も初めてのことで。前とは違う調整をしています」と明かした。

腰痛などの影響で世界選手権9位に終わるなど、満足な結果を得ることができなかった18年。決意したのは新調整法だった。以前は試合前は3食を1食に減らしたり、ご飯を100グラムにしたりと減量に取り組んできたが、栄養士の助言で3食をバランス良く食べながら、計画的に落としていく方法に変えた。「ケガの予防になる。食べ方の重要性をこの年になってあらためて感じています」と手応えを口にした。

東京五輪の出場権獲得のためには、18年11月から20年4月までで国際連盟の定めた国際大会に最低6試合出場し、ポイントを稼がねばならない。オフ期を明けて2月の大会出場は競技人生最速だが、「いい流れで19、20年に向かいたい」と士気を高める。良き先輩だったレスリング女子の吉田沙保里さんの引退には「寂しいです」としたが、自身は3度目の夢舞台へ、新たな食事法で挙げ続ける。