柔道女子57キロ級で12年ロンドン・オリンピック(五輪)金メダル、16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの松本薫(31)が7日、都内の所属先のベネシード東京本社で引退会見を行い、アイスクリーム店をすると仰天宣言をした。

ベージュのスーツで登壇。リオ五輪後に結婚し、17年6月に長女を出産後に復帰していたが、「柔道ではなく、子供が第一になってしまった」と理由について述べた後、今後について「アイスクリーム作ります!」と真顔で発表した。会場が騒然となる中、「2月12日にオープンします」と高田馬場にある東京富士大の1階に開店することも付け加えた。

その理由は…。「みんな忘れているかと思いますが、ロンドンの後は最初、パフェ食べたいと言っていたんですよ。その後、1日4食パフェ食べたんですけど、体にきて、もっと、体に良いアイスがあったらと。アスリート目線で、減量の時アイスたべて、毎日食べられるアイスを。引退を機にアイスクリームを作ることになりました」と説明した。

鋭い目つきに、獲物を捕らえるような前傾姿勢のスタイルから「野獣」と呼ばれ、10年と15年には世界選手権も制した。「ママでも金メダル」と宣言し、20年東京五輪を目指していた。1回戦敗退で東京五輪出場が絶望的になった昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権が現役最後の試合となった。

後輩を指導する可能性を問われると、「ベネシードにも柔道部があるので、おつげ…、あ、助言はします」と独特の言い回しで柔道には関わる可能性も示唆した。第2の人生の目標は、「柔道で笑顔を届けられたらが、柔道とはまったく関係ないアイスクリームで勝負して、笑顔を届けられるよう、世界中の人にも笑顔になってもらえるよう、柔道を通しても笑顔になってもらえるようにやっていきたい」と誓った。ちなみに「豆乳こがしキャラメル」がおすすめだという。