璃花子へ力を届ける。16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(24=ブリヂストン)は12日、米グアム合宿から帰国。白血病を公表した池江璃花子(18=ルネサンス)についての胸中を問われた。知らせを聞いた時は「ビックリしました」。神妙な面持ちながら、言葉には力を込めて続けた。

萩野 僕達ができる最大限のことは、一生懸命練習をして、試合でいい泳ぎをして、璃花子にいいニュースを届けること。

種目も性別も違うが、ともに競泳界をけん引する。「(池江は)すごく頑張り屋さん。自分を持って、常にレースに臨んでいる。尊敬するところがたくさんある(20年東京五輪を)諦めているわけではないと思う。僕たちも精いっぱいやっていきたい」と口にした。

17年世界選手権女子200メートル個人メドレー銀メダリストの大橋悠依(23=イトマン東進)は「驚きましたし、ショックでした」。代表活動では同部屋の時も多かった。

大橋 池江選手は前を向いて、病気と戦う決意を示している。私たちができることは、璃花子の治療を応援すること。自分たちが頑張って、璃花子にも勇気を与えられたらと思います。年下ではあるのですけど、強い気持ちの面だったり、見習うところがたくさんある、一緒にメダルを狙う仲間だった。今はショックですけど、お互いまた一緒のチームになって、一緒に戦いたい仲間です。

そう選びながら、言葉を紡いだ。【上田悠太】