フィギュアスケート女子で世界選手権(3月20日開幕、さいたまスーパーアリーナ)に出場する宮原知子(20=関大)が15日、大阪・高槻市の同大学リンクで練習を公開した。

10日まで行われていたババリアン・オープン(ドイツ)で優勝。ショートプログラム(SP)「小雀に捧げる歌」では終盤のステップ時に組み込んでいた、見せ場のスパイラル(片足を腰より高い位置に挙げた姿勢で滑ること)を振り付けの変更で取りやめた。その意図などを説明した一問一答は、以下の通り。

-今の調子は

宮原 ババリアン・オープンから帰ってきて、まだ2日目の練習。まだ時差ぼけしている感じですけれど「その割には悪くないかな」って思います。

-世界選手権に向けては

宮原 プログラムの中でしっかりと要素をこなすことが必要だと思うので、なるべく試合に近い形で、プログラムを通す練習をしっかりしたいと思います。

-ババリアン・オープンでは、プログラムが大きく変わっていた

宮原 ババリアン・オープンの2週間前にトロント(カナダ)に行ってから、コロラド(米国)に行って、最初にショート(SP)を手直ししました。コロラドでフリーを手直しして、フリーは細かい振り付けの部分の手直しが多かったんですけれど、ショートはステップを大幅に変えました。

-ステップで(最高の)レベル4がなかなか取れていない

宮原 自分でもはっきりとした原因が分かっていないので、上半身の動きをたくさん入れたり、クラスターっていうターンを3つ組み合わせるのがあるので、それの組み合わせを変えてみたり。多めにターンを入れたりとか、いろいろ組み替えてやるようにはしています。

-SPではスパイラルをやめた

宮原 最初はスパイラルのところも気に入っていたので、ちょっと「なくなっちゃうの」っていう気持ちがあったんですけれど、同じようなスパイラルがたくさん入っているので、違う振り付けが入ることで「また違うイメージが作れるんじゃないかな」って思っています。

-振付師から提案があったのか

宮原 スパイラルを(ステップの)途中で入れると「スパイラルの前でステップが終わってしまっているように(ジャッジに)見られがちかな」っていうことになった。もっと(スパイラルの部分も)ステップ(の一部)っぽく見えるように変えました。

-レベルを取ることを第一に考えての変化か

宮原 一番はレベル4を取ることを目標に(振り付けを)変えています。