柔道の女子78キロ超級世界女王の朝比奈沙羅(22=パーク24)が、「世界の沙羅」を示すことを誓った。

18日、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(22~24日、ドイツ)に出場するため一部の日本代表と成田空港を出発。朝比奈は今大会について「エントリーを見ても、昨年の世界選手権よりも強烈。トップ選手が勢ぞろいだからこそ、結果を出して『世界に勝てる選手』をアピールしたい」と意気込んだ。

20年東京オリンピック(五輪)に向け、今年は「重要な年」と位置づける。18年アジア女王で約1週間前のGSパリ大会3位だった素根輝(そね・あきら、18=福岡・南筑高)と激しい代表争いを繰り広げるが「素根選手がどうこうではなく、自分自身がいかに結果を残すかが大事。自分の実力を出すことが一番のポイントで、今は『対海外』を頭に入れて試合に臨むだけ」と話した。

3月に東海大を卒業予定のため、今月上旬に都内へ引っ越した。「まだバタバタで、心も体も落ち着いてない感じだけど、やることはやった。努力しないと負ける世界なので、休んでる暇はない」。髪の毛のサイドも刈り上げて、気合十分の世界女王は「『78キロ超級は朝比奈に任せたい』と思ってもらえるよう、期待に応えて、1歩ずつ前を向いて頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。