2月18日、F1の2019年開幕前バルセロナ合同テストが始まり、ホンダがパワーユニットを供給するレッドブルのマックス・フェルスタッペンはトップから1・265秒差の4位、トロロッソのダニール・クビアトは1・303秒差の6位だった。

いずれのチームも基本的なシステムチェックとデータ収集、その確認作業を主としたプログラムだったが、車体側のマイナートラブルによりピットガレージで修復作業を余儀なくされる場面もあったもののおおむね順調に周回を重ね、特にレッドブルは午後にロングランで76周を走り計128周を走行。パワーユニットには特に問題は発生しなかった。

セッションを終えたフェルスタッペンは笑顔を見せたが、まだ手放しで喜ぶことはしなかった。

「初日から128周も走ることができたし、とても良い1日だ。今のところは全く問題ないしとても満足だよ。インプルーブし続けている。他のみんなもそうだと思うけど、まだまだマシンのこと、パワーユニットのことを学んでいかなければならないからね」

1度はレッドブルを解雇されたクビアトだが、昨年はフェラーリのテストドライバーを務めて成長し、それが認められてトロロッソ復帰となった。

「今日はマシンに少し問題もあったけど小さなものだし、初日からこれだけ走れたのはよかった。まずはマシンのフィーリングを確認し学ぶことが重要だからね。良いベースラインができたよ」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも、着実に1歩ずつ作業を進めていくという姿勢を見せた。

「基本的な機能確認から始めて基本的なセッティングの確認、データの最適化を進めていきました。コース状況も朝から午後にかけて刻々と変わっていきますし、ドライバーの乗り方も変わっていきますから、そのへんを合わせながらセッティングを煮詰めていくというかたちで、パワーユニット側では特につまずくようなところはありませんでした。今年もテスト初日から1歩1歩進まなければならないのは同じです」

テスト2日目はトロロッソから昇格のピエール・ガスリーがRB15を初ドライブ。トロロッソは昨年FIA F2ランキング3位でF1デビューを果たすアレックス・アルボンが初の本格的なF1ドライブを迎える。(米家峰起通信員)