2月19日、F1の2019年シーズンを前にバルセロナ合同テスト2日目が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分18秒247の最速タイムを記録した。タイトル争いのライバルと目されるメルセデスAMGは初日に続いてラップタイムを意識せず淡々とデータ収集を続けている。

レッドブル・ホンダ初走行となったピエール・ガスリーは1.567秒差の7番手。92周を走行したが、午後5時前にコーナー入り口でバランスを崩してバリアにクラッシュ。1時間を残して早めのテスト切り上げとなった。

「僕らはいつもマシンを限界までプッシュしているし、その限界近くのエリアでマシンをコントロールしているんだ。そんな中でスロットルを踏みすぎてリアのコントロールを失った。単純にそれだけのことだよ。1日を通していくつもポジティブなテスト項目をこなしていったけど、僕にとってはまずクルマの中で気持ち良く走れるようになるというのが重要なことで、実際にそれをやってのけて90周をこなすことができたからね」

同じくホンダのパワーユニットを搭載するトロロッソは新人アレックス・アルボンがドライブ。本格的なF1ドライブはこれが初となるアルボンは、コースイン直後にスピンを喫してマシンを止める場面もあったが、その後は順調に距離を重ねて走破しトップから1・054秒差の4番手タイムを記録してみせた。

「何度かスピンしたのを除けば何も問題はなかった。でもマシンの限界を探ってこのクルマにどこまでやれるのかをつかんでおきたかったんだ。このマシンの高速域は僕にとって全く新しい経験だった。いってみればポジティブなショックだね。ものすごく楽しんでいるよ! この通り、マシンを降りてからも笑顔が消えないよ(笑い)。きっと今夜も明日までずっとこのままだろうね!」(米家峰起通信員)