今夏に中国で開催される、バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)のアジア2次予選で、F組の日本はイランを97―89で破り、同組2位に浮上して21年ぶりの自力出場へ大きく前進した。
22日(日本時間23日未明)にE組のヨルダンが中国に敗れると、自国開催だった2006年大会以来のW杯出場が事実上決定。日本がカタールと戦う24日の最終戦を棄権しなければ出場権を獲得する。
日本は24得点の比江島(栃木)らの活躍で前半を10点リードして折り返し。後半は26得点のファジーカス(川崎)や竹内譲(A東京)が着実に加点した。
米ゴンザガ大の八村とグリズリーズで米プロNBAデビューした渡辺は参戦していない。
日本 | 97 | 35-28 20-17 23-22 19-22 | 89 | イラン |
フリオ・ラマス日本男子代表監督 素晴らしい試合内容を40分間続けた。選手を誇りに思う。守備ではリバウンドなどで向上の余地がある。改善しないといけない。
- イラン戦に臨む日本代表(共同)
- 第4クオーター、シュートを放つファジーカス(共同)
- 第2クオーター、攻め込む富樫(2)(共同)
- 第1クオーター、攻め込む篠山(共同)
- 第2クオーター、シュートを放つ田中(共同)
- 第1クオーター、ディフェンスする馬場(18)(共同)
- 第1クオーター、シュートを放つ竹内譲(共同)
- イランに勝利し、ハイタッチで喜ぶファジーカス(22)ら日本代表(共同)
- イランに勝利し、スタンドの声援に応える比江島(6)ら日本代表(共同)
◆日本のW杯出場条件 イランに勝ったため、E組5位のヨルダンが22日(日本時間23日未明)の中国戦に敗れた時点でW杯出場が決まる。「各組4位のうち上位」の条件を満たすためにE組5位のヨルダン(中国は開催国のため出場が決定している)の勝敗と比較。日本はイラン戦を終えて1戦を残し7勝4敗、ヨルダンは2戦を残して現在5勝5敗。ヨルダンが勝った場合でも、日本は24日のカタール戦で勝利すれば確実となる。
◆代表メンバー◆
背番 | 選手名 | 年齢 | 位置 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 富樫勇樹 | 25 | PG | 千葉ジェッツ | 7 |
3 | 辻直人 | 29 | SG | 川崎ブレイブサンダース | 3 |
6 | 比江島慎 | 28 | SG | ブリスベン | 24 |
7 | 篠山竜青 | 30 | PG | 川崎ブレイブサンダース | 4 |
8 | 太田敦也 | 34 | C | 三遠ネオフェニックス | 2 |
10 | 竹内公輔 | 33 | PF | 栃木ブレックス | ― |
15 | 竹内譲次 | 33 | PF | アルバルク東京 | 17 |
18 | 馬場雄大 | 23 | SF | アルバルク東京 | 4 |
22 | ファジーカス・ニック | 33 | C | 川崎ブレイブサンダース | 26 |
24 | 田中大貴 | 27 | SG | アルバルク東京 | 10 |
51 | 古川孝敏 | 31 | SG | 琉球ゴールデンキングス | 0 |
88 | 張本天傑 | 26 | SF | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ | 0 |