東京オリンピック(五輪)に向けて代表争いがスタートした。

五輪代表へ第1関門となる強化候補選手入りを目指し、国内大会では初めて「五輪方式」を採用。予選7位の中山楓奈(ふうな、13=ムラサキ高岡)が、一発勝負の「ベストトリック」で逆転し、17・5点で2位に飛び込んだ。優勝は藤沢虹々可(ななか、17=ACT SB)で17・9点、3位には16・8点で織田夢海(ゆめか、12=ムラサキ名古屋茶屋)が入った。

昨年Xゲームに出場した藤沢は「風椰(かや)のために負けられないと思った」と振り返った。相模原市の同じパークで練習するアジア大会銀メダルで予選1位の伊佐風椰がラン2本後の練習で頭部を強打。大事をとって救急車で病院に運ばれた。「ショックで、もうできないとも思った」というが、気持ちを切り替え優勝。17歳は「若手には負けられない」と話した。

◆東京五輪への道 各種目とも男女各20人で1カ国3人まで。今年10月以降に行われる世界選手権3位以内は決定。残る17人はワールドスケートによる「五輪ポイント」で出場権が与えられる。ポイント獲得には世界選手権など世界大会で上位に入ることが必要。その世界大会に日本代表として派遣される強化候補選手が、今大会と5月の日本選手権で決まる。上位3人が強化候補入りするが、世界選手権など国別枠2人の場合は上位選手を派遣。すでに十分な実績を持ち、各大会に招待されることが確実なストリート女子の西村碧莉らは、今大会免除で強化指定となる。