フィギュアスケート女子の紀平梨花(16=関大KFSC)が18日、20日に開幕する世界選手権の公式練習に臨んだ。

本番会場のさいたまスーパーアリーナで入念に氷の感触を確認し、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は10本中7本の着氷。ショートプログラム(SP)「月の光」の曲をかけての通しでも、冒頭で成功させた。

「初めての世界選手権が大きなさいたまスーパーアリーナのリンクで緊張もあるかもしれないけれど、自分らしく、ショート、フリーでノーミスをそろえられるようにしたい。この大きなリンクで、日本で滑られることがうれしい。しっかり演技できたら」

18年12月のグランプリ(GP)ファイナル、19年2月の4大陸選手権を制すなど今季国際大会無敗の紀平は、シニア1年目での3冠目指す。

全日本女王で初出場の坂本花織(18=シスメックス)は、高校生として臨む最後の大会に向けて練習。フリー「ピアノレッスン」の曲をかけての通しでは、中盤の3回転サルコーで転倒した以外は順調な様子で「すごく滑りやすかったし、氷もいい状態。自分的にはすごくいい感触かなって思った」と手ごたえをにじませた。

前回3位の宮原知子(20=関大)はフリー曲をかけての練習で、ルッツ-トーループの連続3回転を成功させ「順位も、『表彰台に乗りたい』とかそういう気持ちも、ないことはないけれど、今は自分がやってきたことをやる。順位や結果は全く考えていない」と冷静に意気込んだ。

女子SPは20日に行われる。