右足首負傷から復帰する羽生結弦(24=ANA)が19日、20日にさいたまスーパーアリーナで開幕するフィギュアスケート世界選手権の公式練習に臨み、122日ぶりに滑る姿をみせた。

午前11時からの練習が始まり、氷上に滑り出すと、集まった大勢のファンに手を広げてあいさつ。ゆっくりと周回しながら会場を見渡した。徐々にスケーティングを速め、最初に跳んだのは3回転ループ。3回転半(トリプルアクセル)、4回転-3回転の連続トーループ、4回転サルコーと次々ジャンプを決めた。

3番目でショートプラグラム(SP)の「秋によせて」の曲をかけ、冒頭の4回転サルコー、続くトリプルアクセルを成功。後半の連続ジャンプの1本目4回転トーループは跳び損じたが、曲の終了後に修正し、見事に成功した。GPロシア杯の際には4回転ループを跳んだ際にけがを負ったが、その4回転ループも成功。4回転トーループ-トリプルアクセルの高難度の連続技も決めるなど絶好調だった。練習終盤には曲なしで再度SPを通し、イメージを高めた。終始リラックスした様子で35分間の練習を行った。SPは21日、フリーは23日に行われる。