フィギュアスケートの世界選手権が20日、さいたまスーパーアリーナで開幕する。

19日は本番リンクで公式練習が行われ、右足首負傷から復帰する男子の羽生結弦(24=ANA)が4回転ループや、4回転トーループ-トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の連続技を成功させるなど、圧倒的な存在感を放った。練習後は21日のショートプログラム(SP)に向けて記者会見に出席し、現在の「心の炎」の状態について説明した。

-これまでの練習の経過は

羽生 ループまで跳べるようになったのが、3週間前ぐらい。3週間前ぐらいにやっとループが50本に1本ぐらい跳べるようになった。それからいろいろな練習、1つ1つの完成度を上げる練習から始めて、右足首の(患部に対する)強度も上げつつ、五輪の時と違って(4回転)ループを跳ばないといけない使命感があった。そのループに耐える筋力をつけてきた。そのうちにショート(プログラム)、フリーに対する体力もついてきた。

-心の炎は今、どういう状態か

羽生 (昨年11月のグランプリシリーズ)ロシア大会で結構、燃やし尽くせた。もちろんロシアの時は本当に大変で、(負傷後に)フリーを滑るのも大きな決断だった。ロシアで滑り切れたからこそ、自分の中でくすぶりつづけていたものが解放された。ただ試合に出られない時期はものすごくつらく『油はあるし、火もあるけれど、小さな部屋の中で燃えている状態』でした。今は『本当に大きな箱の中で光って暴れ回る炎』になれている。