男子のブルボンウォーターポロクラブ柏崎(ブルボンKZ)は、東京クラブに2-12で完敗した。第1ピリオド(P)こそ0-1でしのいだが、1-1に並んだ第2P途中から第3P5分15秒までに連続8失点して力尽きた。女子は大阪選抜に7-2。Dブロック2勝の首位でトーナメント進出を決めた。

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ブルボンKZの我慢が続いたのは、同点に追いつくまでだった。0-1で迎えた第2Pの1分26秒。FP水野楓(新潟産大付2年)のシュートが決まって並んだが、同点から一気に突っ走られた。得意なカウンターを許し、2点目を奪うまでに連続8失点。焦りからパスミス、ファウル、退水を繰り返し、守備のリズムを崩した。筈井翔太監督(32)は「ミスが頻発した。ミスから相手にやりたいことをやられた」と言った。

もっとも、第1Pは1失点と、ディフェンスは機能した。筈井監督も「悪くない内容」と評価した。課題は、試合終了まで続けられるかどうか。FP竹内塁主将(同2年)は「集中力、体力。最後まで泳ぎ切る泳力が必要」と言う。

今後はディフェンス力強化に加え、攻撃力アップも必須の条件。筈井監督は「爆発的な攻撃力はない」と話したが、無得点だった第4Pにも4本のシュートで攻撃機会を作っている。メンバー全員が新潟産大付の生徒だけに、目標は夏の全国高校総体(インターハイ)4強。竹内主将は「チャンスに決められる個人のシュート能力」も、チームのテーマに挙げていた。【涌井幹雄】

 

◆19-5の圧勝にも男子ブルボンKZの筈井翔太監督(32)の表情は厳しかった。「失点0を目指していた。ミスが失点につながった」と大量得点より、5失点を先に言及した。2回戦(準々決勝)の相手は東京クラブ。「レベルが高いチームにどれだけやれるか」と指揮官。「初戦突破できて良かった」と話したFP竹内塁主将(新潟産大付2年)は「目標はベスト4。次の試合が大事」と言った。