右足首負傷から復活優勝を狙う羽生結弦(24=ANA)が21日、この日夜の男子ショートプログラム(SP)を前にして、サブリンクで公式練習に臨んだ。練習会場に姿を現すと、観客から歓声が上がった。

SPの曲かけ練習では、冒頭の4回転サルコーを着氷。カウンターからの3回転半は回転が抜けて1回転半になった。演技後半の4回転-3回転のトーループは、最初の4回転で着氷が乱れるもしっかりと踏ん張って、3回転につなげて着氷した。曲が終わると、観衆から拍手が起こった。

その後は4回転ジャンプを中心に感触を確かめた。フリーで投入する予定の4回転ループも着氷した。終了間際には4回転サルコー、3回転半、4回転-3回転の連続トーループとSPで投入するジャンプを完璧に成功。最後はジャージーを羽織った姿でリンクを滑り、会場のファンを喜ばせた。

男子SPの演技予定表では、3つのジャンプ要素を、練習と同じ4回転サルコー、3回転半ジャンプ、4回転-3回転の連続トーループとしている。羽生は最終グループの1番滑走で、午後8時18分に登場予定だ。