4月19~21日に広島市民球場跡地などで開催されるアーバン(都市型)スポーツの総合国際大会「FISE(エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル)」の出場選手が21日、東京・渋谷に集結した。

昨年4月の第1回大会前は盛り上がりも心配されたが、この1年でアーバンスポーツに対する注目度は急激にアップ。20年東京五輪で実施されるスケートボード・ストリートやBMXフリースタイル・パークでの日本勢の活躍に加えて、24年パリ五輪の追加種目候補にブレークダンスが入り、体操競技の新種目としてパルクールの五輪入りもうわさされるなどで昨年の倍以上の報道陣が集まった。

昨年は雨で開催が2日に短縮されたものの、8万6000人を集客。今年は10万人を目指すが、大会を主催する日本アーバンスポーツ支援協議会の渡辺守成会長(60)は「20万人集めたい。新しくeスポーツも仲間入りしたし、可能性はある」と強気に話した。

第1回は開催地を探すのも苦労したが、昨年の大成功とアーバンスポーツへの注目度アップで今や日本中の都市が誘致に手を上げている状況。大会スポンサーも倍増するなど、追い風も強い。「将来的には渋谷のスクランブル交差点でFISEをやりたい」と、渡辺会長は言い切った。

第2回大会の出場選手も超豪華。BMXフリースタイル・パークには昨年W杯女子で優勝を果たした大池水杜(みなと、22)、男子の中村輪夢(17)、スケートボード・ストリート男子の池田大亮(18)ら東京五輪代表候補が出場する。

ブレークダンスは昨年のユース五輪女子で金メダルのRam(河合来夢、17)や同男子銅のShigekix(半井重幸、17)らが出場。パルクール・フリースタイル男子には第一人者のZEN(島田善、25)、アグレッシブインラインにはxゲームなど世界のタイトルを総なめにした「ヤストコブラザース」の安床武士(32)が出場する。

BMXフリースタイル・フラットランド、ボルダリングを加えた7競技の他、第2回からはエキシビションとしてeスポーツ、スポーツけん玉、バトントワーリングも実施。この日、選手発表会に出席した7選手は「競技を知ってもらうために、見に来てほしい」と口をそろえていた。