右足首の故障から約4カ月ぶりに復帰した羽生結弦(24=ANA)が94・87点で3位発進となった。首位は107・40点のネーサン・チェン(米国)。上位3位の記者会見に出席した羽生の、主な一問一答は以下の通り。

-振り返って

羽生 ショートプログラムに関しては悔しい気持ちでいっぱいです。大きなミスをしてしまったので、しっかりと改善して、やるべきことを積み重ねたい。本当は英語でしゃべりたいけれど、(日本語で)本当に自分の気持ちを伝えたい。ネーサン選手、ジェイソン(ブラウン)選手、こういう風に記者会見の場で(他の選手へ)感謝を述べることが出来る素晴らしいスケーターと一緒に、トップ3に入れたのがうれしいです。とにかくフリーも楽しみたいです。

-現在の体調は平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)時に比べて、どういう状況か。4回転サルコーのミスはウオーミングアップでの転倒が影響あったのか

羽生 五輪と比べると、あの頃と比べると(準備期間が)長かったので練習を積んでこられた。サルコーに関しては、ごちゃごちゃといろいろなことを考えすぎてしまった。もちろん6分間練習でうまくいかなかったのもあるし、うまく自分の中で跳ぶスペースを見つけきれなかった。そこは謙虚になってはいけない。自信をもって、「もっと王者らしくいないとダメだな」って今日、思いました。

-前回演技したのはモスクワのロシア杯。今日の演技と比べて、ストレスが大きかったのはどちらか

羽生 日本開催だからっていうことではなくて、観客のみなさんから(の重圧)ということでもなく、自分自身が今回のショートプログラムの演技に期待していましたし、プレッシャーをかけていました。ロシア杯よりも今回の方がずっと緊張していたし、ずっと「いい演技をしたい」という気持ちが強かったと思っています。

-特にチェン選手と同じ試合に出る時は、どういうところが楽しいのか。今の点差に感じることは。

羽生 やっぱり強い選手と戦えるのは楽しいですね。やっぱりそういうところが、一番スケートをやっていて「うまくなりたい」っていうモチベーションになる。実際に全米(選手権)の演技を見ていて、「この演技に勝ちたいな」って思って練習してきた。実際に彼と一緒に試合が出来て、楽しい。得点に関しては、まあ、フリーになってみないと分からないので。何か言えることはないですけれど、自分の構成をしっかりやりきって、1つ1つ、きれいなジャンプを決めていきたいと思っています。