ショートプログラム(SP)7位の紀平梨花(16=関大KFSC)がフリー2位の152・59点と巻き返したが、合計223・49点の4位で表彰台を逃した。国際大会7連勝はならなかった。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて連続技につなげたが、続く2度目の単発での3回転半で軸が傾いて転倒し、逆転優勝に届かなかった。試合後には「本当に今回も不安があったり、やるしかないという思い一筋で。強く思うことでできて、今回集中を切らすことなかったので満足しています」と笑顔で振り返った。

母国開催での初出場の舞台だった。今季シニアデビューながら優勝を続ける姿に、期待は高まっていた。「良い演技を見せたいという思いあった。感謝の気持ちを込めて、皆さんを信じて、信じてもらっていることに感謝して滑ることができました」と大一番を滑り抜いた。転倒後は大きなミスなく、フィニッシュでは数度うなずいた。

フリーの得点は優勝したザギトワ(ロシア)に続く2位。出遅れたSPからしっかりと巻き返した。フリーでは3回転半2本を回避することもできたが、あえて挑戦した。「調整がうまくいってないかなぐらい、不安もあったんですけど、なんとか自分を信じてやってきたし、先生にも『挑戦して良かったんじゃない』と言ってくださって。1本じゃなくて、やっぱり2本でいかないと後で悔いが残ったと思う」と前向き。「いまからまた来季をまた頑張ろうという気持ちで迎えることができると思います」と早くもシニア2年目となる来季へ思いをはせていた。