ショートプログラム(SP)3位のエリザベート・トゥルシンバエワ(19=カザフスタン)が、女子ではシニア世界大会初となる4回転ジャンプを成功させた。

冒頭に4回転サルコーに挑み、高い跳躍から鋭く体を回しきって、着氷も踏ん張った。出来栄え点で1・11点を得る10・81点の大ジャンプで、フィギュアスケート史に名を刻んだ。得点でもフリー3位の148・80点を記録し、SPとの合計224・76点で2位。カザフスタン女子史上初の世界選手権メダルを手にした。

平昌五輪、そして今回の世界選手権を制したザギトワ(ロシア)のコーチ、トゥトベリーゼ氏に師事する19歳。一時期は羽生結弦を指導するオーサー・コーチの教えを受けていたが、今季から練習拠点をロシアに移していた。2月の4大陸選手権2位、今月上旬のユニバーシアードでも2位と調子を上げてきていた。