フィギュアスケートのアイスショー「スターズ・オン・アイス」大阪公演(29~31日、東和薬品ラクタブドーム)に向けて28日、大阪・門真市の同会場で公開リハーサルと会見が行われた。会見には男子の宇野昌磨(21=トヨタ自動車)ネーサン・チェン(19=米国)、女子は紀平梨花(16=関大KFSC)宮原知子(21=関大)アリーナ・ザギトワ(16=ロシア)エフゲニア・メドベージェワ(19=ロシア)、プロスケーターの村上佳菜子(24)が出席した。

世界選手権4位の紀平は新しいエキシビションを披露。オーストラリアのシンガー・ソングライター、シーアの「The Greatest(ザ・グレイテスト)」を使用し、前日27日に完成した出来たての新プログラムだという。紀平は「普段ダンスに通っていて、ダンスを生かせたらと思っていた。ダンシングな部分と、競技中では見られない場面もある。難しい振り付けもあるので、しっかりできたらいいなと思う」と意気込んだ。

リハーサルでは携帯電話で映像を何度も確認。「昨日と今日で作ったプログラム。急いで作ったので確認していた。間違えないようにしたい。今日たくさん新しいプログラムを練習したので、何とか間に合わせられたら」。ダンスナンバーで「私のいろんなところを知ってもらえたら」とほほえんだ。

新しい曲だけでなく、新しい靴にも挑戦。世界選手権後の26日から履いている靴で以前の物より硬くなり、ソールのつま先部分が薄くなり自然と前傾姿勢を保つという。「今のところは硬くした方が良かった感じがする。今までよりかなり硬い靴。慣れるのに時間かかると思って変えてこなかったけど、シーズン中に変えてもいいかなと思うぐらい、いい感触できているので、今のところは合ってる」と好感触を得た。

世界選手権で4位だった宇野は「僕は世界選手権を悔しい気持ちで終わったので、少しでもこのアイスショーは自分も楽しんで、みなさんもそれを見て楽しんでいただけたら」と話し、宮原は「初めてキャストとして出演することになったので、試合にはないものもある。素晴らしいスケーターと滑れてうれしい。自分のスケートの幅を広げられるようにしたい」と心待ちにした。