東地区2位の仙台89ERSは76-66で同4位の福島ファイヤーボンズを下し、破竹の8連勝でPO(プレーオフ)進出へ望みをつないだ。主力3人を故障で欠く中、チーム最年長の安部潤(32)と最年少の宮本滉希(23)が要所で活躍。チームは攻守で計52リバウンドを獲得し逆転勝ちした。

6点を追う第2Q残り約1分、安部が3点シュートをカップイン。同Q終了間際にもミドルシュートを決めて1点差に詰め寄った。後半も2本の3点シュートを決め、日本人最多の13得点を挙げ「内容はよくなかったけど結果が大事。勝ててよかった」とベテランらしくクールに話した。

開始7分までに得点源のジェロウム・ティルマン(J・T=31)が2反則を犯してベンチに退いたが、チーム最年少の宮本が計6得点7リバウンドでチームを鼓舞。前半2得点だったJ・Tの後半18得点につなげた。桶谷大HC(41)も「滉希(宮本)が中でしっかりと仕事をしてチームをつないでくれた」と称賛。宮本は「体を張って後半のJ・Tのプレーにつなげられた」と胸を張った。

レギュラーシーズン7戦を残し、東地区首位の群馬クレインサンダーズを4勝差で追う。安部は「残り全部勝てば結果はついてくる」と、最後まで諦めない。【佐々木雄高】