B2リーグ仙台89ERSは4日、明日からのアウェー山形ワイヴァンズ戦へ向けた練習を仙台市内で行った。現在9連勝中で、レギュラーシーズン6戦を残し、地区優勝マジック3の首位・群馬クレインサンダーズを4勝差で追う。PO(プレーオフ)進出へ厳しい状況だが、センターのダニエル・ミラー(27)が好調だ。第26節の山形戦から7戦連続「ダブル・ダブル」を継続中で、「記録を伸ばせば結果はついてくる」と奇跡の逆転優勝を狙う。

身長211センチのミラーは今季50戦に先発出場し、フィールドゴール成功率62・8%を誇り、1戦平均リバウンド11・6、ブロック1・7はともにリーグ5位だ。インサイドの大黒柱は「リバウンドは上向いている。ブロックはもっと上を目指したい」と上を見る。

今季、山形には4戦全勝だが、相手は前節・茨城戦からプレースタイルを変えており、油断はできない。ワイルドカード争いを含め、すでに自力PO進出は途絶えたが、来週はいよいよ群馬との直接2連戦を控える。ミラーは「(優勝の)可能性はゼロではない」と前向き。桶谷大HC(41)は「(星勘定など)自分たちでコントロールできないことは考えない。できることは勝つこと」と力を込めた。【佐々木雄高】