日本オリンピック委員会(JOC)の次期会長就任が確実になった全日本柔道連盟の山下泰裕会長(61)は6日、全日本選抜体重別選手権が行われている福岡国際センターで「まだ何も決まってはいない」と話した。6月に退任するJOC竹田恒和会長(71)の後任が正式に決定するのは、新理事による理事会で互選が行われる7月4日。すでに就任に向けての調整は進んでいるが、正式決定前だけに「理事会までは何も決まらない。仮定の話はできない」と繰り返した。

山下会長は、会場で柔道日本代表の愛称に決まったゴジラと握手。その後、集まった報道陣に、自ら「ちょっといいですか」と切り出した。「非常に困惑しています」と過熱する次期会長報道にくぎをさしながらも「7月4日、私が会長になっても、他の方がなられても、必ず記者のみなさんの前でいろいろな質問に対してお答えしたいと思っています」と、誠実な性格そのままに真摯(しんし)に対応していた。