フィギュアスケートの今季を締めくくる世界国別対抗戦が11日、マリンメッセ福岡で開幕する。

10日は本番会場で公式練習が行われ、ペアの三浦璃来(17=大阪ク)市橋翔哉(21=関大)組も精力的に調整した。

8日には平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)代表の須崎海羽、木原龍一組(木下グループ)がコンビ解消を発表。市橋は「同じペアの選手として1組、日本からいなくなるのは寂しいけれど、龍一くんも海羽ちゃんが2人で決めた決断。僕たちがあまり何かを言うことではなく、2人の決断を尊重したい」と素直な思いを明かした。

3月の世界ジュニア選手権後に今大会出場が決まり、シニアのプログラムへの順応を目指してきた。市橋は「1つリフトが増えるのは、自分たちにとっては大変。全くやったことがないような技なので、最初は上がらなかった」と状況を明かしたが「他のペアの選手たちに『日本にも面白いペアがいるな』と思ってもらえるような演技をしたい」とキッパリ。三浦も「少しでも(日本チームの)力になれるように頑張ります」と力強く意気込んだ。

 

◆世界国別対抗戦 6度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で争う。SP、フリー(アイスダンスはショートダンス、フリーダンス)ごとに区切るため、総合得点での順位は換算しない。各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。