B2リーグ仙台89ERSが「終戦」を迎えた。首位群馬クレインサンダーズとの直接対決に64-80で敗れ、目の前で地区優勝を決められた。11連勝のチーム記録が止まり、ワイルドカードでPO進出の可能性も消滅した。

今季2勝2敗だった宿敵に敵地で屈した。第1Qを11点リードで終え、主導権を握ったかに思われたが、第3Q中盤から先行を許した。最終Qも一時は1点差まで迫ったが、3点シュート2本を含む5連続シュートを決められ、突き放された。桶谷大HC(41)は「結果を出せなかったのは僕の責任。ついて来てくれた選手たちに感謝したい」とねぎらった。

B1復帰の夢はかなわなくても、残り3戦を消化試合にはしない。ホームでは21勝7敗と中地区優勝の信州に次ぐリーグ2位の好成績。今日14日の2戦目で群馬との対戦成績を3勝3敗の五分に戻し、ホームでの最終節を締めくくる。桶谷HCは「男としてプライドがある。応援してくれる方々のためにも、3試合勝って終わりたい」と来季への糧にする。【佐々木雄高】