全米大学体育協会(NCAA)1部ゴンザガ大の八村塁(21)が15日、4年生となる来季は大学でプレーせず、NBAを目指すことを表明した。卒業を待たずドラフト指名を受けることが可能な「アーリーエントリー」を宣言。自身のツイッターで「家族とコーチと話して決断しました」とコメントした。6月20日のドラフトで指名されれば、81年の岡山恭崇以来。また指名された選手がプレーすれば日本人初の偉業となる。

八村は今季チームの中心としてウェストコースト・カンファレンス(WCC)37試合に出場。1試合平均19・7得点、6・5リバウンド、1・5アシストを挙げ、59・1%のフィールドゴール成功率を記録し、レギュラーシーズン7連覇に貢献して最優秀選手に輝いた。その後の全米大学選手権でも8強入りにチームを導いた。3年間の充実した大学生活に「ゴンザガ大でプレーできたことは、人生において素晴らしい経験だった。新たに自分の夢に近づくことができた」と振り返った。

宮城・明成高時代から高校選抜3連覇を達成。昨年は日本代表としても9月のW杯アジア予選に2試合出場し、強豪イラン戦では最多25得点を挙げ、21年ぶりの出場に貢献した。さらに44年ぶりに開催国枠での東京オリンピック(五輪)出場が決まり「昔は五輪があるんだというぐらいだった。今は(五輪で)バスケの試合をやりたいと思う」。NBAプレーヤーとして「世界の八村」へ、羽ばたく日が間もなくやってくる。

◆八村塁(はちむら・るい)1998年(平10)2月8日、富山市生まれ。ベナン人の父と日本人の母を持つ。奥田中時代にバスケットボールを始め、宮城・明成高から米ゴンザガ大へ進学。2学年下の弟・阿蓮もバスケットボールの選手で東海大在学。203センチ、104キロ、血液型A。

◆アーリーエントリー制度 大学卒業など、自動的にドラフトの対象資格を与えられていない19歳以上の選手が、ドラフト会議60日前までに意思を表明して対象選手となれる制度。近年はアーリーエントリーでのNBA入りが主流。日本選手では岡山恭崇氏が81年にウォリアーズから8巡目で指名されたが入団しなかった。NBA出場を果たした田臥勇太(Bリーグ栃木)や渡辺雄太(グリズリーズ)は指名されなかった。