東京オリンピック(五輪)の17日間、早朝から深夜まで、日本中が大会に沸く。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、五輪競技の種目別の詳細なスケジュールを発表した。バスケットボール男子、陸上9種目などの決勝が午前に組み込まれたことで、午前も午後も連日金メダリストが誕生することになった。

追加種目サーフィンの日程は、7月26日から8月2日までの「サーフィンフェスティバル(仮称)」として発表された。波の状況によって競技の有無が決まるためで、8日間のうち4日間が競技予定。チケットは一律3000円だが、音楽などのイベントも行われるため競技中止でも払い戻しはない。イベント内容も未定で、組織委も「乞うご期待」というにとどめた。

競技の特性から7時開始予定が8時にずれ込み、9時、10時ときて昼前に中止が決まることもある。選手もファンも待つことには慣れているし、直前に中止が決まっても「そんなもの」と平然としている。世界選手権などビックゲームでも基本的に入場は無料。しかし、初採用の五輪で入場料をとるとなると、その独特の文化が守られるか。運営に苦しむようだと、24年パリ大会は「人工波プール」の利用が現実味を増す。