日本体操協会の水鳥寿思強化本部長(38)が17日、NHK杯(18、19日、武蔵野の森スポーツプラザ)の前日練習が行われた会場で取材に応じ、内村航平(30=リンガーハット)の近況について言及した。

4月の全日本選手権個人総合予選を、肩痛の影響で予選落ち。NHK杯に進出することができず、資格を有していた種目別ゆかでの今大会の出場も回避しているが、「けがについては致命的なものではない」と明かした。

その上で、「けがは大きな問題ではないが、積み重ねてきた負担、疲労とどう戦うかだと思う。種目別はいまのところ、前向きにやりたいと聞いています」と今後に触れた。鉄棒とゆかで資格を持つ全日本種目別選手権(6月22、23日、群馬・高崎アリーナ)への出場意思もあるとした。

20年東京五輪へ向けて、年齢によるけがなどとの闘いが続く。「彼が五輪に向けてやっていくとしたら鉄棒は、一番の武器になる。チームに一番貢献できる種目なので、そこはつくってほしいと伝えている。今回切り替えてできるかはこれからの取り組みだが、前向きに考えているのは確認している」と期待した。