日本スポーツ振興センター(JSC)は17日、都内で今年11月に完成する新国立競技場(東京・新宿区)の定例説明会を開き、15日に労働組合の国際組織、国際建設林業労働組合連盟(本部ジュネーブ)が公表した労務環境改善を求める報告書について新国立設置本部長の今泉柔剛理事は「内容を精査する」と述べた。

報告書では新国立で26日間の連続勤務があったことや、薄暗い中での作業で6針を縫う負傷者が出たが、本人でなく労組が訴え出たことを理由に通報が受け付けられなかったなどの問題があったとした。一方JSCによると、通報窓口にこれらの報告はない。6針縫うケガの報告はあるが光がある場面での事案だった。

26日連続勤務も担当者は「工事が始まった時から日曜日は休工日なのであり得ないのでは。2月以外は労働基準法からすると26日では法廷の範囲に収まる可能性がある」と話し今後、各事案を精査し特定化を図る。同報告書は東京都が整備中の選手村でも28日連続勤務があったとしている。