体操女子で18年世界選手権個人総合銀メダルの村上茉愛(22=日体ク)が腰を痛めた影響で18日に行われたNHK杯(武蔵野の森総合スポーツプラザ)を棄権した。

試合直前の練習には参加したが、競技開始前に涙を流してフロアを去っていた。この結果、東京五輪の団体出場枠がかかる世界選手権(10月、ドイツ)の代表入りは絶望的になった。エースの離脱で日本代表にとっては厳しい戦いを強いられることになった。

村上は4連覇を狙った4月の全日本選手権では寺本明日香(ミキハウス)に敗れて2位だった。世界選手権代表は、全日本の得点と合わせて順位が決まるNHK杯で上位4人が決定する選考方法となっていた。残り1人は6月の全日本種目別選手権(群馬)の結果を考慮して選ばれるが、NHK杯12位以内という条件がある。