村上不在の中、圧倒的な演技を見せたのはベテランの寺本明日香(23=ミキハウス)。4月の全日本選手権の持ち点と合わせて2位に2点差以上をつける合計166・163点で3年ぶり3度目の優勝を飾った。

「ミスがあったので感動はなかったが、優勝は満足している」と笑顔だ。東京五輪の団体出場権獲得を懸けて挑む世界選手権は村上を欠いた状態で臨むことになりそうだ。「五輪出場権獲得は大丈夫だと思うが、メダルとなるとしんどい。全員が4種目すべてそろえられる日本代表にならないと」と、チームを束ねる決意を示した。

◆世界選手権代表を決めた選手

畠田瞳(18=セントラルスポーツ) 調子が良すぎて怖いくらいだった。その中で自分らしく安定した演技ができた。段違い平行棒の難度を上げたい。

杉原愛子(19=武庫川女大) 代表に選ばれて一安心だが、このままではチームに貢献できない。Dスコアを上げて世界選手権で貢献したい。

梶田凪(18=中京大) 全日本選手権(15位)から代表になれるとは思っていなかった。跳馬の2回ひねりと段違い平行棒で貢献したい。