昨年の第1回大会覇者の楢崎智亜(22=TEAM au)が3位に入り、予選突破した。26日の決勝に進み、世界選手権(8月10日開幕、東京都八王子市)代表に決まった。

1種目目のスピードで2位、2種目のボルダリングで4位、3種目目のリードで2位となり、総合3位で決勝進出を決めた。日本協会の強化指定最高位「Sランク」の楢崎は、予選で上位8位までに入れば世界代表が決まることになっていた。

試合後、22歳のエースは「今日はあまり順位を気にしていない。(20年東京五輪代表につながる)世界選手権に出られないのが一番怖かったので、ホッとした」と、安堵(あんど)の表情を見せた。スピードの2本目は、その後の疲労などを考慮して辞退するなど“省エネ戦術”を図った。

世界選手権で7位以内に入った日本勢最上位者は、東京五輪代表に内定するだけに「ベストを尽くして、優勝しか狙っていない。日本人最上位とか関係ない」と、守りではなく攻めの姿勢で世界王者になることを強調した。

楢崎と同じ「Sランク」で予選1位の原田海(20=日新火災)、同2位の藤井快(26)、同4位の楢崎明智(20=ともにTEAM au)も世界選手権代表に内定した。